傘寿のお祝いを控えた方がいいという話を聞いたことがありますか？
傘寿は還暦や古希などと並ぶ長寿祝いの一つで、80歳を祝うものです。日本は世界でも有数の長寿国ですが、80歳まで元気に過ごせることは素晴らしいことですよね。
「ぜひお祝いを！」と思う方が多いと思いますが、傘寿のお祝いは避けた方がいいという意見を聞くと、躊躇してしまうかもしれません。
そこで今回は、傘寿のお祝いを控えるべき理由について調査してみました。
傘寿のお祝いを控えた方がいいの？
傘寿のお祝いを控えるべきと言われる理由は、傘寿を含む長寿祝い（還暦や古希、喜寿など）を行うと長生きできないという迷信があるからです。
ただし、これは単なる迷信に過ぎず、傘寿や他の長寿のお祝いをしたからといって、病気や事故に遭いやすくなるわけではありません。
それでも、この迷信を信じている人はいます。特に傘寿を迎える本人が信じている場合、周囲がいくら「迷信だ」と言っても「お祝いをしてもらいたくない」と感じることがあるようです。
傘寿のお祝いが縁起が悪いと言われる理由は？
傘寿のお祝いが縁起が悪いと言われる理由は、長寿祝い（還暦や古希など）を行うと、それが最後のお祝いとなり、その後すぐに亡くなってしまうという迷信があるからです。
これは前述の通り迷信であり、傘寿を祝ったからといって早死にするわけではありません。一説には、傘寿祝いをすることで老いを感じて落ち込んでしまうことや、安心して気が抜けてしまうことが要因とされていますが、これにも科学的根拠はありません。
それでも、迷信を信じる人もいますし、これから傘寿を迎える本人が信じている場合もありますよね。そのような場合は、あくまでお祝いを受ける本人の気持ちを尊重し、無理に傘寿祝いを開くことは避けた方がよいでしょう。
80歳の節目をお祝いする際のアイデア
80歳の節目をどのようにお祝いすれば良いか考えているなら、まずは対象者の気持ちを尊重することが重要です。
近年の80歳は、以前と比べて精神的にも肉体的にも若々しい人が増えています。そのため、自分が高齢者として扱われることに抵抗を感じる方もいます。
お祝いをする際は、その人の同意を得て、場の雰囲気にも気を配ることが求められます。
これらの点を踏まえると、80歳のお祝いでは、食事を共にすることが一般的な選択肢です。食事の席でのプレゼント贈呈が推奨されています。
「80歳の大きな節目を豪華に祝おう」と考えても、その人の体調によっては、贈り物が負担になることもあります。また、高級なレストランや料亭での会食が困難だと感じる方もいるため、その人の願いや意向に沿ったお祝いを心がけましょう。
80歳のお祝いにふさわしいプレゼント
80歳のお祝いに何を贈ればいいか迷っている方も多いと思います。ここでは、80歳のお祝いにぴったりのプレゼントをいくつか紹介します。
傘
「傘寿」は、「仐」という字が80に似ていることから名付けられました。このため、傘を贈る習慣があります。しかし、外出の機会が少ない方には、実用的でない可能性もあります。そこで、雨傘としても日傘としても使える傘を選ぶと良いでしょう。
花
花はお祝いの定番であり、特にバラや胡蝶蘭が人気です。しかし、対象者が好む花を選ぶことが最も大切です。
食品や飲料
高級なお菓子やお酒などの食品や飲料も喜ばれる傾向にあります。
ファッションアイテム
マフラー、手袋、帽子、衣類、バッグなどのファッションアイテムも、選択肢として考えられます。ただし、対象者の好みをよく理解して選ばないと、喜ばれないこともあります。しかし、「家族が選んでくれたもの」ということで、新しいスタイルに挑戦してみる方もいます。
趣味が合わないアイテムを強要するのは避けるべきですが、対象者に似合うと思って選んだアイテムであれば、きっと喜んでもらえるでしょう。
傘寿のお祝いギフトの選び方
傘寿のお祝いには、それぞれ特有の色があり、傘寿では濃い黄色が象徴的な色とされています。この色は活気や明るさを表し、お祝いの場にふさわしい選択肢です。傘寿の贈り物に黄色を取り入れることで、さらに特別な雰囲気を演出することができます。
しかし、色にこだわる必要はありません。もし贈る相手が黄色以外の色を好むなら、その人の好みに合った色のプレゼントを選ぶと喜ばれます。
傘寿の贈り物を選ぶ際は、驚きを提供するよりも、相手が実際に欲しいものや必要としているものを選ぶことが推奨されます。普段の会話から欲しいものを探るのが理想的ですが、難しい場合は直接「何を欲しいか」を尋ねるのも良い方法です。
質問せずにプレゼントを準備したい場合は、カタログギフトがおすすめです。これにより、受取人が自分で欲しいものを選べるため、不要なものを贈ってしまう心配がありません。
（※一部地域では傘寿の象徴色として紫を用いることもあるため、事前に確認が必要です。）
傘寿のお祝い金額の目安
傘寿のお祝いには、一般的に5,000円から30,000円の範囲で金額が設定されていますが、贈る相手との関係の深さによって変動することがあります。
両親への場合
両親が傘寿を迎える際は、20,000円から30,000円が一般的な金額範囲です。ただし、高級な食事や旅行を計画している場合、この範囲を超えることもあります。
祖父母への場合
祖父母が傘寿を迎える場合、一般的な相場は10,000円から20,000円です。ここに食事や旅行を加えると、金額はさらに高くなる可能性があります。
親戚や知人への場合
親戚や知人が傘寿を迎える場合の相場は5,000円から10,000円です。親しい関係であれば、10,000円を超えることもありますし、上司や恩師などへの集団でのお祝いでは、1人あたり2,000円から3,000円程度に抑えることも一般的です。
傘寿のお祝いをする際のポイント
現代の日本でも、80歳を迎えることは非常に喜ばしいことです。
そのため、つい「盛大に祝おう」と考え、高級なレストランや料亭を予約したり、旅行を計画することがあるかもしれません。
しかし、長時間座っていることは予想以上に体に負担をかけます。
慣れない場所で緊張してしまい、心身ともに疲れてしまうこともあるでしょう。
特別なイベントを企画する側は満足感を得られるかもしれませんが、本人にとって苦痛であれば、それは真のお祝いとは言えません。
傘寿のお祝いをする際には、事前に必ず本人の意向や同意を確認することが重要です。
傘寿を迎える方が快適に過ごせることが最も大切です。
まとめ
傘寿のお祝いをすることが縁起が悪いというのは迷信です。
しかし、信じている方もいますし、お祝いをされることを喜ばない方もいます。
傘寿のお祝いを行う際には、本人の気持ちを尊重し、無理に強制することのないようにしましょう。
