教育実習が終わった後に送るお礼状には、シンプルな白い長形4号の封筒が最適です。更に丁寧さを表現するため、二重封筒を使用することをおすすめします。
実習期間の終わりにお礼状を送ることは、その期間をしっかりと締めくくるための大切な一歩です。封筒の選び方や宛名の書き方がマナーに沿っているかどうかは、特に注意したい点です。
礼儀やマナーは、良好な人間関係を築く上で非常に重要であり、社会的な秩序を維持し、相互の信頼を築く基盤となります。
心を込めて書いたお礼状が、マナーを守らないことで受け取る人に悪い印象を与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。
この記事では、封筒の選び方と宛名の正確な書き方を図解付きでご紹介しています。
ぜひこの機会に正しいマナーを身につけ、印象に残るお礼状を送ってみましょう。
教育実習を終えたときの感謝の手紙を入れる封筒の選び方
教育実習を終えた際に、感謝の気持ちを込めた手紙を送る際には、シンプルな白い長4号封筒を使用し、二重封筒を選ぶのが望ましいです。価格にかかわらず、これが適切な選択とされています。
大手の100円ショップでもこの種の封筒が扱われていることがありますので、探してみることをお勧めします。
二重封筒の重要性
二重封筒は、中の書類が外から見えにくいように設計された二層構造の封筒です。この封筒を使う目的は、内容物を隠し、送り手の細やかな配慮を表すことにあります。公式の場や上司への送付に適しています。
一般的に、白い封筒は公式の手紙や改まった場面で使用されます。事務的な内容を送る際には茶色の封筒がよく用いられますが、お礼の手紙には白い封筒を選ぶのが良いでしょう。これが正しいエチケットとされています。
宛名の書き方
宛名の書き方について説明します。
宛名の書き方（表面）
- 郵便番号の下に、一字下げて住所を記載します。
- 学校名にはその正式名称を用い、「◇◇◇◇高等学校」と表記します。
学校名と先生の名前は、住所よりも大きく、一字下げて記載します。 - 先生の氏名は、間を空けて記載します。
校長以外に送る場合には、その先生の担任クラスと名前を記載します（例：「三年二組担任 ○○ ○○先生」）。
学校名を正式名称で記載することが重要です。
表面が完成したら、裏面の記載方法に移ります。
宛名の書き方（裏面）
- 郵便番号の最後の数字の下に、一文字下げて住所を記載します。
- 自分の大学名・学部を明記し、教育実習生であることを示します。
大学名と氏名は、住所よりも大きく、一字下げて記載します。 - 送付する日付を封筒の左上端に記載します。
- のり付け後、封筒の蓋と本体の境目に〆マークを入れます。
大学名と学部名の記載は忘れがちですが、これにより受け入れ先に印象を与えることができます。
また、のり付け後に「〆」マークをつけることは、封筒が未開封であることを示す重要なサインです。この点を見落とさないようにしましょう。
便箋を封筒に入れる際の正しい折り方と配置について
便箋を封筒に入れる際には、特定の折り方と配置を心がけましょう。
まず、便箋を三つ折りにする際は、便箋の1/3を下に折りたたみ、続いて残りの部分を上に重ねる方法が一般的です。
封筒に便箋を入れる時は、手紙の文章が始まる面が封筒の開口部に近い側に来るようにしましょう。これは、手紙を開封した時に最初に目にする部分から読み始めやすくするためです。
教育実習の感謝の手紙に適した便箋の選び方
正式な場面では、便箋の色は基本的に白を選ぶと良いでしょう。
標準的なB5サイズの白い縦書き用便箋で、無地や細い線が入っているものなら、どんな場合にも適しています。
封筒と便箋の色が異なると、望ましくない印象を与えることがあるため、色の選択には注意しましょう。
白にはさまざまな色合いがあるため、購入時には封筒と便箋の色を合わせることが重要です。
縦書きを選ぶ理由には、日本の伝統文化や正式な場面での縦書きの好まれる習慣があります。
教育実習の感謝の手紙は直接渡してもOK！ポイントを解説
実習後に何かの手続きで実習先を訪れる際は、直接感謝の手紙を渡すこともできます。
実習先を改めて訪れる予定がある場合、その時に手紙を持参しても構いません。
この場合でも、手紙の書き方は郵送時と同じく適切なマナーを守るべきですが、宛先の書き方には留意が必要です。
直接渡す際の宛名には住所を記載する必要なし
直接手渡しする場合、宛名には学校名、担当者のクラス名や職位、名前を記入します。
裏面には自分の住所、所属する大学、氏名を明記し、渡す日の日付も左上に忘れずに加えましょう。
自己情報を省略してしまうと、手紙を誰が送ったのか判別できなくなる可能性があるため、注意が必要です。
教育実習後の感謝の表し方とそのタイミング
教育実習が終わった後、感謝の気持ちを伝える一般的な方法としては、お礼状を送ることが挙げられます。たとえ送るのが遅くなってしまったとしても、感謝の意を伝えないわけにはいきません。遅れてしまっても、大切なのは感謝を伝えることです。
理想的には、教育実習が終わってすぐ、もしくは1週間以内にお礼状を送ることが望ましいです。遅くとも2週間以内には送るようにしましょう。
実習終了直後は忙しくなりがちで、お礼状の作成が遅れがちになることがあります。そのような場合でも、「早々に感謝の気持ちを伝えるべきだったのに、遅れてしまい申し訳ありません」といった謝罪の言葉を含めてお礼状を送ることが重要です。
適切な対応を怠ると、自分自身や所属機関の印象が悪くなることがあります。教育実習は、教員や職員の皆さんの協力によって成り立っているため、どれだけ遅れても感謝の気持ちは伝えるべきです。
まとめ
- 長形4号の白色無地の封筒を使用しても構いません。これによってコストを抑えつつ、適切な印象を与えることができます。
- 封筒の裏面には、自分の所属する大学名や学部、教育実習生であることを記載しましょう。
- 封筒を閉じる際には、「〆」マークを忘れずに記入してください。
- 実習先を訪問する機会がある場合は、直接手渡しでお礼状を渡すのも良いでしょう。
- 通常、お礼状は1週間から2週間以内に送るのが基本ですが、遅れた場合でも謝罪の言葉を添えて送ることが重要です。
お礼状を送る際の第一印象として、封筒が大切です。選び方には注意しましょう。細かなマナーを守ることで、相手に対する敬意を示し、良い印象を与えます。実習生としての振る舞いには、礼儀正しさや社会人としての基本的なマナーが求められます。これが将来の実習生の受け入れにも影響を与えます。適切なマナーで感謝の気持ちを伝えましょう。
